巨人大型補強もV逸3度 長嶋時代「95年3位」と酷似の不吉
大型補強を敢行した巨人。ぶっちぎりの優勝候補とみる球界関係者は多いが、かつてヤクルトの監督を務めた古田敦也氏は「意外にジャイアンツがこけると過去の歴史からも思う。大補強した時はヤクルトがやっつけている」と言った。
巨人が同じ年にFAで2人の選手を獲得した年、つまり気合を入れて補強に動いたのは過去7回。このうちリーグ優勝は4度ある。やはりカネで優勝が買えるとの見方がある一方、大補強しても3度はV逸しているとも取れる。古田氏が指摘する「巨人がこけた」のは、長嶋監督時代に3位に沈んだ95年だ。
巨人OBでかつて投手コーチを務めた高橋善正氏(評論家)は「補強のポジションなど、95年の戦力構成と今年がどことなく似ていますね」と指摘するから不吉である。
■計算できるのはエース菅野一人だけ
この年はオフにFAで広島から川口、ヤクルトから広沢を獲得した。エースと主砲の補強で盤石とみられたが、広沢は20発を放ってまずまずの働きながら、左の先発の柱として期待された川口は4勝6敗と期待外れに終わった。前出の高橋氏が続ける。