一軍昇格も深まる一方…阪神が悩む“キャンベル問題”とは
「まあ、成績自体は悪くないですけど……」
11勝8敗で巨人と並んで2位をキープする阪神。しかし、関西のマスコミ関係者はちょっと歯切れが悪い。
なぜなら、懸案材料があるからだという。25日に一軍に初昇格する新助っ人野手のキャンベルのことだ。
オープン戦序盤に左手首の腱鞘炎で離脱していた助っ人は、21日の二軍のソフトバンク戦(筑後)からフル出場、その日は2安打1打点でアピールした。真面目がウリとあって、本職の一塁、三塁のみならず、実戦では左翼、右翼にも取り組んでいる。
阪神打線は長距離打者が不在。今季から加入した糸井と福留の「ベテラン3、4番コンビ」が打線を牽引しているのが現状だ。阪神OBが言う。
「今年、糸井が36歳、福留は40歳を迎える。年間通していい状態をキープできるかといえば不透明です。糸井は膝に古傷を抱えているし、福留も数試合に一度は休養日を与えられている。暑くなるにつれ体力的にもキツくなってくる。金本監督が就任1年目に掲げた『超変革』の申し子である北條(打率.222、2本塁打、6打点)、高山(打率.260、0本塁打、4打点)もイマイチ伸び悩んでもいる。糸井、福留が調子を落とせばチームはズルズル落ちていく危険がある。それこそ長打があって4番を打てる助っ人がいれば、打線の厚みが増しますが……」