阪神“控えの便利屋”大和 国内FA権取得で他球団が熱視線
内外野問わず、グラブを持たせれば天下一品。そんな阪神の大和(29)が、9日に国内FA権を取得した。
大和自身は「じっくり考えようと思う」と話したが、ある他球団の編成担当は「考えるまでもなく、FAでしょう」と、今から鼻息が荒い。
樟南高校から2005年高校生ドラフト4位で入団の生え抜き選手。当時から卓越した守備力を評価されていたものの、これまでゴールデングラブ賞は14年に1度獲得したのみだった。ネックとなっていたのは、10、13年の・273がキャリアハイの打撃。そのため、阪神ではなかなか定位置を掴めず、控えの便利屋に甘んじている。前出の編成担当は「大和なら、打率・250でもお釣りがくる」と、こう話す。
「打力が課題というならば、ソフトバンクの今宮らはどうなるのか。遊撃守備は球界トップクラスでも、打率は大和以下。それでも年俸1億4500万円なのは、球団に資金力があるというだけでなく、いかに守備力を重視しているか、ということです。どこを守らせても及第点レベルなら便利屋でもいいが、大和は内野、外野ともに守備は一流。守備力を重視する球団なら、十分レギュラーを張れる選手です」