復調気配も力み取れず…日ハム中田翔を蝕む虎移籍の重圧
ここ4試合は18打数7安打、4打点。昨9日は初回に適時打まで放ったから復調気配には違いない。日本ハムの主砲・中田翔(28)のことだ。
それでも打率.210、2本塁打、9打点は、4番打者としては物足りない。
開幕直前のWBCでは、DeNAの筒香とともに日本代表の中軸を務めた。その疲労の影響とみる向きもあるが、それより何より大きいのは移籍のプレッシャーだという。
中田は今季中に取得予定のFA権で、オフに阪神への移籍が確実視されている。それが既定路線であるがゆえに、本人が重圧を感じているというのだ。
「いくら既定路線であっても、今年の成績があまりに不甲斐ないと、さすがに阪神は手を引くんじゃないか」
「今年こそいい成績を残して、少しでもいい条件を手にしなければ移籍の意味がないだろう」
こんな声が中田のもとに、しかも、チーム内外から寄せられているだけに力んでいるともっぱらだ。
中田の身内であるはずの内部も「阪神入り」を既定路線とみていて“ハッパ”をかけているとはオドロキだが、それらの声に力みまくる中田も中田だ。