SB福田サヨナラ弾の陰に“ジャパ”高田の吹っ切れ適時打
25日、ソフトバンクの高田知季(27)が「9番・一塁」で先発出場し、4打数3安打2打点の活躍。試合そのものは九回に福田のサヨナラ2ランで決着となったが、七、八回に連続適時打で望みをつないだ高田の働きがあってこそ、だろう。
亜細亜大から12年ドラフト3位で入団。ファームでは頭一つ抜けていたが、一軍半止まり。
ある球団関係者は「工藤監督は当初、今宮と遊撃を競わせようとしていた」と、こう続ける。
「高田の長所は思い切りのいいバッティング。それが一軍では『結果を出さないと二軍に落とされる』と萎縮し、小さくまとまってしまっていた。さらに今季は川崎の加入で、二遊間の層がますます厚くなった。13日に一軍昇格したのも、ケガ人だらけの穴埋め。内川やデスパイネが戻ってくれば、再び二軍送りの可能性もある。高田もそうしたチーム事情が分かっているからこそ、開き直ることができたのではないか。前日までの打撃を見た工藤監督も『あんなにいい打撃なら』と再評価。この日の一塁スタメンに抜擢されたのです」
名字の高田は通販会社の「ジャパネットたかた」と同じ読み方であることから、愛称は「ジャパ」。辛抱を重ねて、「世界のタカタ」になれるか。