ロッテ次期監督候補から「井口資仁」の名前が消える理由
「序盤のピンチをよく乗り切ってくれた」
24日、楽天戦に連勝したロッテの伊東監督はこう話した。今季限りでの辞任を表明している指揮官は、開幕37試合目で自力優勝が消滅したこともあり、今月13日に辞意を表明した際も「ずいぶん早い段階から(辞めようと)思っていた」と明かしていた。
早々の終戦に、次期監督候補としてまず名前が挙がったのが、こちらも今季限りでの現役引退を発表している井口資仁(42)。監督人事の最終決定権を持つ重光昭夫オーナー代行は井口と同じ青学大出身。メジャー経験があり、実績もリーダーシップもある井口をフロントも高く評価しているのは事実だが、「井口本人が、『指導者経験がなくて大丈夫か』という周囲の声を気にしているのです。球団内にも“今のどん底状態のチームを任せるのは酷。チーム再建の土台をつくってから、井口に託した方がいい”という声が大きくなっているようです」(チーム関係者)
そこで浮上しているのが、日刊ゲンダイも報じているフリオ・フランコ(59)である。95年と98年にロッテでプレー。在籍はわずか2年だけだったが、レンジャーズ時代の91年にメジャーの首位打者に輝いた実績と存在感で、ロッテファンの支持を得た。15年にBCリーグ石川の選手兼任監督を経験し、昨年から韓国ロッテ・ジャイアンツの打撃コーチを務めるなど、指導者の経験を積んでいる。
「井口監督」までのリリーフには、確かにもってこいの人材かもしれない。