キャッチボール再開の清宮 指故障をケガの功名にできるか

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 ただ、清宮は高1夏の甲子園で左手親指を骨折しながら試合に出続け、本塁打も打つなど、少々のことでは痛いかゆいを口にしない。王貞治氏が持つ世界記録の「868本塁打を目指したい」とか「三冠王を取りたい」と夢は大きく、いい意味で周囲の期待に応えようというプロ意識も強い。

「一方で、そうした気持ちが前面に出すぎてケガを取り返そうという焦りや気負いがマイナスに働く可能性もゼロではない。いい格好をしようとして無理をし、ケガが悪化してしまったら一軍キャンプ帯同はおろか、当面の目標である『開幕一軍』も遠のきかねない」

 と、日本ハムOBは懸念する。

 思い通りにならない悶々とした時間をいかに耐え、乗り越えられるか。中学時代は腰椎を骨折したことで黙々とリハビリに励んだ時期もあった。プロで大成するための「技術とメンタル」が今、求められている。

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