30歳で初賜杯 栃ノ心は大関・横綱が狙えるか評論家が分析

公開日: 更新日:

「以前は立ち合いが弱く、左上手を取るにも変化気味に仕掛けていた。その影響もあって、ケガも多かったんです。そこは師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)も厳しく指導していました。今場所は立ち合いで強く当たれているから、無理なく上手を取れている」

■同年齢で横綱昇進の稀勢の里は凋落

 気になるのが30歳という年齢だ。稀勢の里が横綱に昇進したのも同じトシだったが、ケガもあり、すっかり凋落した。栃ノ心もダメ横綱の二の舞いにならないか。

「今の栃ノ心の状態なら、あと5年は相撲を取れるでしょう。力士は年齢とキャリアに応じて、相撲がうまくなる。しかし、『うまくなると衰えも早い』ともいわれている。栃ノ心は30歳だが、力強さと勢いで勝負している。しかも、相手を土俵際に追い詰めたら、腰をしっかり落として仕留める慎重さも備えています。この辺りは稀勢の里ら、日本人力士も見習ってほしいところです」(前出の中澤氏)

 大相撲が年6場所制になった1958年以降、最年長で横綱に昇進したのが琴桜の32歳。三重ノ海も31歳で幕内最高位にたどり着いた。30歳の栃ノ心、大関、横綱も夢ではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動