欲しいのは皇帝の座 羽生結弦が見据えるプルシェンコ超え
金メダリストの周囲がかまびすしい。
66年ぶりの五輪連覇を果たした男子フィギュアスケートの羽生結弦(23)の出身地である仙台市の郡和子市長が27日、偉業を称えてモニュメント設置を検討すると明かした。国民栄誉賞の授与もささやかれるなど、民間団体の賞も含めれば、今年の羽生は受賞ラッシュになりそうだ。
金メダリストは政治家や役人の業績づくりに利用されかねないが、当の羽生は国民栄誉賞など目もくれていないという。
世界のトップスケーターに上り詰めた羽生が見据えているのは「フィギュア界の皇帝」の異名を持つロシアのエフゲニー・プルシェンコ(35=顔写真)超えだ。
プルシェンコはソルトレークシティー大会から4大会連続で五輪に出場し、金2個を含む4個のメダルを獲得。31歳で出場した14年ソチ大会では団体金メダルに貢献しており、フィギュア界のレジェンド的な存在でもある。ソルトレークでの滑りを見た羽生が五輪を目指すきっかけとなったスケーターだ。
かねて羽生は、プルシェンコへの憧れを口にしてきた。昨年11月のNHK杯公式練習で右足首を痛める前には、プルシェンコについてこう話していた。