打撃フォームも要因か 日ハム清宮に執拗な“内角攻め”の壁
執拗に内角を攻められれば、死球のリスクも増す。二軍戦で死球はないが、練習試合、オープン戦で計2死球。「よく当たるんで、ケガをしないように逃げないといけない」と清宮は話したことがある。高校3年時はU18のカナダ戦、2年時は神宮大会の履正社戦、1年夏の甲子園では広島新庄戦などで死球を食らった。前出のOBが言う。
「清宮は球界の宝になる存在。日本ハム時代の大谷翔平がそうだったように、対戦する投手は『清宮に死球を当てて大ケガでもさせたら、日本中のファンを敵に回しかねない』というような感覚はあるはず。少しベース寄りに立つなど工夫するのも手かもしれません。それでも清宮が今のスタイルを継続していくのなら、内角が強いというイメージを植え付ける必要がある。たとえば巨人の坂本勇人は15年から2年連続で死球ゼロだった。避け方がうまいだけでなく、相手投手は『坂本は内角が得意』という印象を持っているから外への球が多くなる。それを逆手に取り、外角球を踏みこんで打てているから大崩れしないのです」
分厚い壁を乗り越えたい。