手術のダルは1年を棒に 大谷「右肘部分断裂」で今季絶望も
■状態は決して楽観できず
再検査の結果次第では、オールスター出場どころか今季を棒に振ることにもなりかねない。最悪の場合、靱帯を再建するトミー・ジョン手術を受ける可能性もあるからだ。
ビリー・エプラーGMは患部にメスを入れることに、「避けられたらいい。このままの治療で回復できれば」と話すなど、決して楽観視はできないのだ。
過去にはヤンキース・田中、レンジャーズ・ダルビッシュ(現カブス)ら7人の日本人投手が同じ故障で同様の治療や手術を受けている。最近のケースでは、田中が移籍1年目の14年7月9日に右肘靱帯の部分断裂が発覚。メスは入れずにPRP注射を選択したものの、全治6週間と診断されながら、復帰は2カ月半後の9月21日まで待たなければならなかった。ダルは15年3月のオープン戦で右肘靱帯を損傷。トミー・ジョン手術を受けて、メジャーのマウンドに戻るのに1年2カ月を要した。
大谷は昨年10月にも再生治療を受けている。同GMは「今季ここまでの活躍を見れば、PRP注射が効果てきめんなことはわかるだろう」と期待を寄せるものの、大谷の片方の刀はしばらくは使い物になりそうにない。