雄星に投げ負けKO G菅野に「メジャー時期尚早」とOB苦言
巨人の絶対的エースが最強打線に屈した。
8日、西武の菊池雄星(26)とのエース対決に臨んだ菅野智之(28)は初回、秋山に先頭打者本塁打を浴びてリズムを崩す。高めの149キロの直球を逆方向の左中間スタンドにぶち込まれ、呆然と天を仰いだ。三回には2死から源田、浅村、山川に3連打され2失点。四回、五回にも1点ずつを奪われた。試合前まで防御率1・99でリーグトップだったセ最強投手が、10安打5失点でまさかの5回KOである。
巨人OBで元投手コーチの中村稔氏(評論家)がこうクビをひねる。
「相手が西武だからと気負っていたような投球でした。いつもの制球力ではなく、全体的に球が甘かった。確かに西武打線の迫力には目を見張るものがあった。1番の秋山から8番の金子まで、みんながフルスイングしてくる。セはコツコツ当てる打撃が主。セにはない力強さに菅野は完全にのみ込まれ、臆したところも見られた。通常のセでの戦いでは圧倒するのに、この日は完敗です」
菅野にとって交流戦は鬼門だ。昨年は3試合で1勝1敗ながら防御率5・40。規定投球回に達した投手の中で最下位だった。楽天に8失点、西武に5失点。菅野は「(西武は)いい打線。でも自分も今年の方が状態はいい」と腕まくりしていたが、2年連続で打ち砕かれた格好だ。