元楽天・福盛和男さん 害虫駆除会社を経て宮崎で第2の人生
帰国後、楽天に復帰。抑え投手として7勝1敗10セーブ、防御率2・18の好成績で、チームのリーグ2位躍進に貢献した。
しかし、思わぬところに落とし穴が。10月21日のクライマックスシリーズ第2ステージ、対日本ハムの初戦。4点リードの九回裏のマウンドへ。1アウト後、3連打で1点を失い、フォアボールで満塁。そして迎えたのが強打者スレッジ。
「1ストライク後の2球目。外へ逃げる球でファウルを打たせようと思ったんです。ところが完璧に捉えられました」
逆転サヨナラ満塁ホームラン。勢いを失った楽天は1勝4敗で敗退した。
「『あ、もう俺の野球人生は終わったな』って覚悟を決めました」
翌年、右ひじの手術を受けて再起を図ったが、完全回復には遠く、引退せざるを得なかった。
「子供は小3の娘と中1の息子の2人。息子はすでに身長170センチを超え、少年野球では投手で4番のキャプテン。親のひいき目ではなく、結構、筋はいいと思います」
奥さんと4人暮らしだ。
(取材・文 高鍬真之)