著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

3度目の巨人監督に 正真正銘の「原野球」が見られるのか

公開日: 更新日:

 原辰徳新監督の就任に伴い、巨人の来季コーチ陣が発表された。ざっと顔触れを見渡したところ、過去2度の原巨人とは少し異なる印象を受けた。打撃総合コーチの吉村禎章にしろ、投手総合コーチの宮本和知にしろ、その他の水野雄仁、後藤孝志、元木大介にしろ、みんな現役時代に原監督と共にプレーした巨人の後輩なのである。

 ここで過去と比較してみる。まず2002年からスタートした第1次原巨人だが、当時は新米の青年監督という位置づけだったからか、一軍コーチ陣にはヘッドコーチの鹿取義隆や総合コーチの篠塚和典ら、原監督よりも年上(先輩)が名を連ねていた。結果、原監督は初年度でいきなり巨人を日本一に導いたものの、翌年は3位に沈むとあっさり辞任。たった2年の任期であった。

 その後、再び巨人監督のお鉢が回ってきたのは06年。このときも横浜ロッテで監督も務めた大ベテランの近藤昭仁をヘッドコーチに据え、さらに投手総合コーチにこれまた豊富なコーチ実績と経験を誇る尾花高夫を招くなど、原監督よりも年上(先輩)の指導者が脇を固めた。その布陣からは原監督を一人前の監督に育てようという巨人側の意図が感じられた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…