今平周吾が特別枠でマスターズから招待された理由

公開日: 更新日:

 昨年はビリー・ペイン前会長の敷いた路線を踏襲するだけで、ほとんど何もできなかった。今年からリドレー氏の真価が問われることになり、ある程度はやりたいことができる。

 マスターズはテレビ放映権料や一般向けに販売するギャラリー入場料、グッズ販売など莫大な収入を得るが、古いメンバーたちによってしっかり管理されており、新会長といえども、おいそれと手を出せない。

 そこでリドレー新会長が目指しているのが海外での新規テレビ放映権販売、契約の見直しとみられる。だから手始めに5億円とも6億円ともいわれる日本からの放映権料の大幅アップを見込んで、今平を特別招待したのかもしれない、というわけだ。

 今年はマスターズに先立ち、オーガスタナショナル女子アマチュア選手権が開催される。将来的には女子アマチュアの世界最高峰の大会を目指している。

 これは女性差別と批判されたオーガスタの負のイメージを払拭する狙いがある。同時にUSGAやR&Aと肩を並べて、ゴルフ界での発言力を高める目的もある。

 リドレー新体制のマスターズ改革は始まったばかりだ。

(ゴルフライター・吉川英三郎)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動