今平周吾が特別枠でマスターズから招待された理由

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 昨年はビリー・ペイン前会長の敷いた路線を踏襲するだけで、ほとんど何もできなかった。今年からリドレー氏の真価が問われることになり、ある程度はやりたいことができる。

 マスターズはテレビ放映権料や一般向けに販売するギャラリー入場料、グッズ販売など莫大な収入を得るが、古いメンバーたちによってしっかり管理されており、新会長といえども、おいそれと手を出せない。

 そこでリドレー新会長が目指しているのが海外での新規テレビ放映権販売、契約の見直しとみられる。だから手始めに5億円とも6億円ともいわれる日本からの放映権料の大幅アップを見込んで、今平を特別招待したのかもしれない、というわけだ。

 今年はマスターズに先立ち、オーガスタナショナル女子アマチュア選手権が開催される。将来的には女子アマチュアの世界最高峰の大会を目指している。

 これは女性差別と批判されたオーガスタの負のイメージを払拭する狙いがある。同時にUSGAやR&Aと肩を並べて、ゴルフ界での発言力を高める目的もある。

 リドレー新体制のマスターズ改革は始まったばかりだ。

(ゴルフライター・吉川英三郎)

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