DF冨安の異名は“20歳のおじいちゃん” タイプ瞬時に見極め
■タイプを瞬時に見極め
20歳DFのクレバーなところは、組む選手によって「自身の動きを微妙に変化させる」点だ。
「源君は鹿島でやっていた経験なのか、中(ゴール前)に対して強い意識を持っている。それを感じたので僕は(両サイドなど)外に出るのを少し遅らせ、早く出過ぎないように心がけた。そこは麻也君とやる時とは変えた点です」と冨安は神妙な面持ちで話したが、昌子と吉田のタイプの違いを瞬時に見極め、守り方を変えられる柔軟性をこの年齢で身に付けていることは驚きに値する。
昌子が「トミは本当に良い選手。これまでは見ているだけだったけど、実際に隣に来るとそう強く感じました」と太鼓判を押すのも当然だろう。
冨安自身は新コンビの手ごたえのみならず、ベルギーでは対峙することのないファルカオ、FWハメス・ロドリゲス(バイエルン・ミュンヘン)ら世界最高峰アタッカーを相手にしても、十分に戦える自信も手にした。
非常に大きな収穫だ。