国別対抗戦SP首位 紀平梨花の闘争心育てた幼少期の原体験

公開日: 更新日:

 11日、今季のフィギュアシーズンを締めくくる世界国別対抗戦が開幕。女子ショートプログラム(SP)に登場した紀平梨花(16)は冒頭、代名詞のトリプルアクセル(3A)を成功させ、自身が持つ世界最高得点を更新する83.97点で首位に立った。

「点数が高すぎてびっくり。これまでの試合で一番良い3Aだった」

 今大会が終われば「オフシーズン」に入るが、紀平が見据えるのは2022年の北京五輪。「もう後戻りできない」と悲壮な覚悟をもっている。あと3年間、モチベーションを保つカギを握るのは、周囲を取り巻くライバルの「質」だ。

 紀平は自他共に認める負けず嫌い。その礎になったのは幼少期の原体験だった。姉の背中を追ってスケートを始めると、姉の方が上手だと言われることに悔しさを覚え、追いつけ、追い越せと猛練習に励んだ。通っていた広田幼稚園では友人同士、計算ドリルでの足し算、引き算、百マス計算、読み書き問題を競い合った。そこに楽しみながら学ぶ雰囲気はなく、あったのは友人より少しでも早く、正しい答えにたどり着きたいという欲だった。そうやって紀平の闘争心と向上心は育まれた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した