ニクラスからウッズへ 世界のゴルフはどう変わってきたか
平成の時代が終わる。元日本ゴルフツアー機構副会長であり、トーナメントプロデューサーとして日本男子ツアーの礎を築いた大西久光氏(82)に話を聞いた。
日本が昭和だったころ、米ツアーでダントツに強かったプロがジャック・ニクラスでした。
プロデビューは1962(昭和37)年。すでに頂点に君臨していたアーノルド・パーマーとライバルになり、試合で数多くのドラマを生み出し、“帝王”として米ツアー人気を牽引してきました。
メジャー通算18勝、米PGAツアー通算73勝(歴代3位)という偉業を達成し、86(昭和61)年のマスターズで史上最年長の46歳で優勝するまで、約30年近くトップを走り続けました。
そのジャックの後継者がタイガー・ウッズです。
日本が平成になったばかりの1990年初頭に全米アマ3連覇の肩書を引っ提げて96年にプロ入り。ウッズは翌年のマスターズでメジャー初優勝。
ジャックとは違ったエネルギッシュで攻撃的なプレーであっという間に頂点に上り詰めました。