凱旋パレードで金メダリスト超え 朝乃山は7月場所が正念場
しかし、ここで足踏みしているようでは出世はさらに遠のく。仮に7月場所で大敗しようものなら、幕内下位に逆戻り。上位陣と対戦する機会はますます少なくなる。彼らの力を肌で感じ、研究する機会も減るということだ。
「5月場所では大関豪栄道戦に粘って勝ったように、力はある。朝乃山は右四つ。白鵬や鶴竜、栃ノ心らの四つ相撲が強い力士と真剣勝負を繰り返せば、力も付くでしょう。そのためには安定した成績を残して、常に上位と対戦する地位に居続けること。先場所は一度もなかったとはいえ、悪癖の連敗癖を克服できるかどうかもカギになる」(ある親方)
朝乃山に目をかけていた稀勢の里(現荒磯親方)は、25歳の頃はすでに三役の常連。将来は大関横綱と評価の高い朝乃山だけに、ここで一気に弾みをつけたいところだが……。