大船渡・佐々木「12球団1位指名」ドラフト戦線に異変アリ

公開日: 更新日:

 今秋ドラフトの超目玉である大船渡・佐々木朗希(3年)中心の今秋のドラフト戦線に異変が起きそうだ。

 甲子園まであと1勝に迫りながら、25日に行われた岩手大会決勝の花巻東戦で、投手としても4番打者としても出場を回避。天下分け目の大一番に、最後まで出ることなく、大船渡は大敗を喫した。

 衝撃の決勝から一夜明け、佐々木は同校で行われた準優勝報告会に出席した。U18高校日本代表1次候補に選出されているため、今夏の韓国遠征が次の舞台となることが濃厚だ。

■想像以上に体づくりに時間が必要

 最速163キロ右腕を巡っては一時、「史上初の12球団が1位指名競合も」との声も聞かれた。各球団のスカウトは潜在能力を絶賛。日本ハムは吉村GMが、どこよりも早い6月上旬に1位指名を明言すれば、ソフトバンク・永井編成育成本部長は「プロ野球史上一番の投手になるかもしれない」とまで言っていた。

「今までのスカウト人生の中でもこんな投手は初めて見た」とベタ惚れの巨人・長谷川スカウト部長は先月、本紙に「(高校ビッグ4の他の投手と比べて?)佐々木はそういう次元じゃない。(甲子園春夏連覇の松坂=現中日と比べて?)松坂や田中マー君(現ヤンキース)は高校時代からスタミナがあったけど、それを除けば、その2人より上。佐々木は体力的なこともあるから、体をつくる期間は必要。1年目からローテーションで、という投手ではないが、ここ何十年で一番の素材」と褒めちぎっていた。甲子園に行こうが行くまいが、素材の良さは疑いようがない。が、長谷川部長が言うように「体力」「スタミナ」は、夏の大会前から指摘されていた弱点だった。それが、大事な決勝の登板を回避したことで、改めてクローズアップされた格好だ。少なからず、今秋のドラフト会議に影響が出そうである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ