16年夏全国制覇 花咲徳栄・岩井監督が初めて明かす私生活
――高校野球の監督は離婚率が高いといわれます。
「高いですよね。夫婦円満の秘訣? 奥さんに言われたことは絶対に従う。機嫌悪いな、こりゃ危ないと思ったら家に帰る。記念日は絶対に忘れない(笑い)」
■ゴルフと神社参りでリラックス
――全国制覇も果たし、なかなか外も出歩けないのでは? 人と会わないように行く店を決めている監督もいます。
「僕は地元のお祭りに行って、みんなでお酒を飲んだり、友達は多い方ですね。街ですれ違ったら、○○ちゃんのパパ、って感じで。普通の家族でいたいんですよね。まあ、地元で頻繁に飲むのはあれですけど、回転寿司に行ったりもしますよ」
――監督をやってて一番つらかったことは?
「長女が生まれてすぐ、35歳くらいの頃はなかなか勝てず、野球部をつくり上げることにもがいて一番悩んだ。勝てなくて、ほとんど家族と接する時間もなかった。恩師である稲垣人司監督が00年に亡くなられて、31歳で後を引き継いだ。その年の夏に甲子園に行ったんですけど、大会が終わった直後に学校から『(当時いた)総監督が監督をやる。3年間勉強しなさい』と告げられ、再びコーチに戻るという苦い体験をして。その監督は2カ月で退任されたんですけど、当時は監督を降ろされてみっともないなって。一コーチとしか見てもらえてなかったんだと。今となっては、なんて小さいことで悩んでたんだろうと思いますね」