酷暑の東京五輪マラソンは選手もボランティアも“命懸け”
さらに、無償のボランティアは終電で集合。用意された施設で朝まで待機し、競技運営や観客のサポートをする。徹夜を強いられ、炎天下の中で活動し体が持つのか。こんな未経験のことをやらされても、基本的に健康管理は自己責任。組織委員会はボランティア保険には入るそうだが、善意に頼るばかりでひどい話です」
総務省消防庁の発表によれば、今年の東京都の7月29日~8月4日の熱中症による救急搬送の人数は1857人(速報値)、8月5日~8月11日が1465人(同)だった。
競歩(男子20キロ=7月31日6時、同50キロ=8月8日5時30分、女子20キロ=8月7日6時)の選手は、まったく日陰のない皇居前を往復する五輪コースの変更を求めた。マラソンや競歩を担当するボランティアも命懸けだ。