佐々木の評価はガタ落ち…U18W杯・5位惨敗のベンチ裏情報
選手に総スカンを食らった永田監督のヘボ采配
「バカな采配をしておいて、ミスをしたら選手のせいと言わんばかりに怒鳴り散らし、ダメだと判断された選手は干される。僕らはミスをしたくてしているわけじゃない。なんでそこまで言われなきゃいけないんですかね」
ある選手は永田監督に関して、こう吐き捨てた。ハンドリングに不信感を抱いていた選手は、1人や2人じゃなかった。
「君たちにはプロフェッショナルなプレーを求める。二度、ミスをしたら許さない」
永田監督は日本で合宿中のミーティングで、選手たちにこう言った。実際、ミスをすると「やることやれや!」と大声で怒鳴りつけた。
大会期間中は球場から宿舎に戻るバスの車中で「14万人の代表という自覚のないヤツはユニホームを脱げ」とも言った。それを聞いて「本当にユニホームを脱ごうと思った」と言う選手もいたくらいだ。
「選手は常に緊張状態でプレーしていた。決勝ラウンドのカナダ戦では荒れ球の投手相手にセーフティースクイズを指示して失敗。守備では8試合で9失策。内外野とも選手は本職ではないポジションを任された上に、連係プレーすらままならない状態のまま本番に突入した。大会期間中は悪天候によるグラウンド不良が重なり、いよいよ選手たちは追い込まれた。過度のプレッシャーから大会中にイップスになった内野手もいたほどです」(某球団スカウト)
永田監督は7日の豪州戦に負けても3位決定戦に出られると勘違いしていたそうだ。情報漏洩を警戒したのか、コーチに先発を明かさないこともあったし、継投も行き当たりばったりだった。
「攻撃! 攻撃!」
5位惨敗が決まった豪州戦。1―4でリードされた最終回の攻撃ではこう言って選手にゲキを飛ばしたが、具体的な打開策を提案したわけではなかった。
そもそも選手の大半を自分の意向で選んでおきながら「(自分は)あくまで主導する一員。僕が選んだらまた違ったかも……」と言ったから、保身と受け取られても仕方がない。
■日当2000円で次期監督選びは難航必至
関係者の話を総合すると、永田監督をはじめ首脳陣の日当は1日2000円。8月22日の合宿初日から9月9日に帰国するまで計19日間の“手当”は、しめて「3万8000円」。日本代表の監督やコーチは、まさしく名誉職である。
だから、よほどの金持ちか、現役の指導者か、永田監督のように報徳学園の職員として給料を保証されている立場の人でなければ、引き受けるのは難しいという。
「次期代表監督候補には今年の春のセンバツで優勝し、来年3月で監督を退任する東邦の森田監督が挙がるでしょう。選手選考のために全国を視察する必要があり、現役を退いた人でないと、時間的余裕がないからです。ただ、森田監督は来年3月で学校自体を定年退職すると聞いた。永田監督とは違い、給料面でどうなるか……。プロ野球出身者はプロアマ規定が横たわるし、なり手を探すのは難しい」とは、高野連関係者だ。