松坂は“腫れ物”に…古巣西武から聞こえるレジェンドの評判
松坂は基本的に来るもの拒まずのスタンス。そうはいっても若手にすれば、実績もある39歳の大ベテランには自分から話しかけにくい。そのすれ違いが、結果として「腫れ物」をつくり出しているようなのだ。
阿部打撃コーチは「松坂は投手だから野手とはあまり絡まないけど……栗山はよく食事に行っているよ」と話す。
その栗山が言う。
「食事? 一緒に行きます。僕と松坂さんと、木村と川越で。松坂さん以外、全員野手? ああ、言われてみればそうですね」
栗山にすれば、松坂は久々に同じチームで野球をすることになった大先輩。話したいことは山ほどあるのだろう。
前出のOBが言う。
「こういう言い方はちょっとアレだけど、栗山はこれまで甘える相手がいなかった。西武は次々に主力が他球団に移籍、気が付けば36歳の自分が野手最年長。二軍には37歳の内海がいるけど、投手と野手、そして一軍と二軍では接点がほとんどない。何より内海は去年、巨人から移籍してきたばかり。栗山は生え抜きでは最年長だったから、自分以上のベテランが現役として戻ってきてくれたことがよほどうれしかったんだろう」