試合中にツバ吐く日ハム中田と楽天ブラッシュに専門家苦言
このご時世を思えば非難されても仕方がない。
7月2日、楽天のブラッシュ(31)はロッテ戦、日本ハムの中田翔(31)はソフトバンク戦でそれぞれ試合中に唾を吐く場面がTV中継に映り、波紋を広げている。
唾吐き行為は、プロ野球開幕にあたり日本野球機構が作成した「NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」に「試合中唾を吐く行為の禁止」と明記されている。やってはいけないことをやったのだから、非難されるのは仕方がない。SNS上には「唾吐くなよ!退場だ、退場!」「唾吐きのせいで中田翔が嫌いになった」などと、辛辣な意見が多数上がっている。
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医で新潟大学大学院医歯学総合研究科の特任教授・田中純太氏はこう語る。
「唾は粒子が大きいので、咳やくしゃみ以上には拡散しないものと考えられます。グラウンドに落ちた唾も触れなければ問題ないでしょう。しかし、唾を吐く行為は基本的に咳やくしゃみと同様だと考えるべきです。そのため、唾を吐くと身体的距離の近い捕手や審判には当然リスクが生じてしまいますし、日本スポーツ協会が定めた『スポーツイベントの再開に向けた感染拡大予防ガイドライン』にも“極力控えるべき”とあります。やはり、プレー中に行うべきものではないでしょう」