阪神の佐藤1位指名で再燃 甲子園ラッキーゾーン復活待望論
「2018年には親会社で『ラッキーゾーン』ならぬホームランテラスの設置が検討された。ソフトバンクやロッテなどの本拠地球場と同様、客席を増やすためです。当時の坂井オーナーの反対などもあり、実現しませんでしたが、これに賛成していたのが阪神の左打者のレジェンドである当時の金本知憲監督と掛布雅之氏。金本前監督は球団に設置を要望したことがあるというし、掛布氏も以前からの賛成派。いかに、浜風が左打者を苦しめているかがよくわかります」
ラッキーゾーンが撤去されて以降、30本以上の本塁打を放った阪神の日本人左打者は金本のみ(04、05、07年)。撤去前を含めても、生え抜きに限ると85年の掛布(40本塁打)まで遡らないといけない。
「内外野をこなせる佐藤は三塁のポジションで勝負したいと希望する一方で、三塁には大山がいるため、矢野監督には外野起用の構想がある。左翼はサンズ、中堅には近本がおり、佐藤は右翼を守る可能性が高い。ホームランテラスを設置すれば観客は佐藤を近くで見られるメリットがある。しかも今季は、成績不振とコロナ禍で観客動員が低迷。親会社は営業面を重要視しているだけに、テコ入れ策として再検討されても不思議ではない」(前出のOB)
佐藤の指名成功が、91年以来のラッキーゾーン復活を後押しするかもしれない。