大崎高がセンバツ当確!廃部寸前を救った2年目監督の手腕
人口5000人の離島から甲子園へ――。
スポーツマスコミがこう報じているのは、長崎県西海市の大島にある県立大崎高校のことだ。前日の九州大会準々決勝で延岡学園(宮崎)を下して4強入りすると、5日は昨年のセンバツでベスト4に進出した明豊(大分)を延長で破り決勝に駒を進めた。来春のセンバツ出場はほぼ確実だ。
清峰や佐世保実で甲子園実績のある清水央彦監督(49)が、指揮を執るようになったのは2018年4月。当時は部員5人で廃部寸前だった。それからわずか2年で強豪に変貌したのは、寮やグラウンドなど施設面のバックアップをした西海市や大島町に加えて、清水監督の存在が大きい。
「清水監督は清峰の部長として全国制覇、12年からは佐世保実の監督として2年連続で甲子園に出場。長崎県内では評判の指導者です」と放送関係者がこう続ける。
「18年4月、大崎の監督就任と同時に、県内で評判の中学生たちがごっそり入部。翌19年の秋季県大会で優勝すると、今年の夏、秋と、県内では3季連続無敗です。部員全員が寮に入り、基礎体力を養うハードな練習に加え、状況を細かく設定した走塁練習などで、かなり鍛えられています」