バド福島・広田はオールラウンダ― タカマツに続く金狙う
福島由紀(27歳)・広田彩花(26歳)=バドミントン女子複
「穴がありません。攻めも守りもバランスが取れたオールラウンダーのペアです」
ソウル五輪女子シングルス銅メダリストで、元日本協会ナショナル強化本部長の芝スミ子氏にこう言わしめる。
日本ランキング1位、世界ランキング2位の福島・広田(フクヒロ)ペアは、3月の全英オープン、10月に開催されたデンマークオープンで優勝。「2大会の優勝はフクヒロペアにとってそれ以上の価値があるはずです」と、芝氏はこう続ける。
「デンマークオープン決勝の相手は世界ランキング3位の松本麻佑(25)と永原和可那(24)のナガマツペアです。フクヒロペアは昨年の全日本選手権を含めてこの2人に5連敗していました。ナガマツペアの松本は177センチと大柄で、攻撃力があるペア。この2人に勝てたということはディフェンス力にも磨きをかけたんでしょう。きっと大きな自信になったと思います」
芝氏は「177センチ」を「大柄」と言うように、バドミントンの世界では同じネット競技のバレーボールとは違い、身長が高ければ有利というわけではない。ちなみに、男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(26)は175センチだ。