大坂なおみ精神面で成長 元世界女王のMP2度はね返し勝利
女子テニスの大坂なおみ(23=世界ランク3位)といえば、純真無垢な精神面が持ち味であり、短所。怖いもの知らずで強気に攻める一方で、会見中に突然、泣きだしてしまうような幼さも持ち合わせている。
しかし、20歳でグランドスラムの全米オープンを制してから3年。精神面はかなり強くなったと改めて思わせたのが、14日の全豪オープンテニス4回戦だ。
元世界ランク1位のムグルサ(27・スペイン=同14位)に4―6、6―4、7―5で逆転勝ち。セットカウント1―1で迎えたファイナルセットの第9ゲームで2度のマッチポイントを握られながら、サービスゲームをキープ。思うようなショットが打てないイライラから試合中にラケットをコートに投げつけるシーンはあったものの、土壇場で底力を発揮して2年ぶり2度目の8強入りを決めた。
「とても難しい試合だった。(相手のマッチポイントでは)いいファーストサーブを打つことに集中、凡ミスをしないように心掛けた。精神面は少し強くなったと思う」とは試合後の本人だ。
なお、準々決勝の相手は謝淑薇(35・台湾=同71位)。バックハンドだけでなくフォアハンドも両手打ちで、トリッキーな難敵だ。