パ投手の150キロ超の剛球を弾き返す新生・阪神打線に感動
パ・リーグはやっぱり強い。今季ここまで圧倒的な強さでセ・リーグ首位を走っていた阪神が、交流戦に入って少し苦戦しているのだから現実を思い知らされる。虎の自慢のリリーフ陣、中でも鉄壁のセットアッパーだったはずの左腕・岩崎優が交流戦初戦のロッテ戦でいとも簡単に逆転を許したシーンはちょっとショッキングだった。
だけど、そんな不安材料ばかりではなく、やはり今季の新生タイガースはこれまでとちがうと感じたシーンもあった。たとえば5月27日のロッテ戦。試合に敗れはしたものの、相手先発の最速163キロ右腕・佐々木朗希に対峙した阪神打線が象徴的だった。
最初に目を丸くしたのは二回裏、その剛腕・佐々木が投じた151キロのストレートを4番・大山悠輔が打ち返し、右中間に痛烈なツーベースを放ったシーン。さらに6番・佐藤輝明が152キロのストレートを左前にライナーで弾き返したシーン。続く三回裏もそうだ。再び打席が回ってきた4番・大山は佐々木の151キロのストレートの前に遊ゴロに倒れたものの、当たりは強烈だった。まったく振り負けていなかったのだ。