エンゼルス大谷が球宴二刀流出場でMLBウハウハ 低迷視聴率V字回復の切り札に
エンゼルス・大谷翔平(27)が日本時間7日のレッドソックス戦に先発、「2番・投手」でスタメンに名を連ねた。今季、投打の二刀流をこなす大谷にとっては前半戦最後のマウンドで、七回を89球、5安打4奪三振2失点で4勝目(1敗)をあげた。防御率は3.49。この勝利で大谷は、日米通算50勝目(日本ハムで42勝+エンゼルスで8勝)をマークした。
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オールスター(同14日=コロラド州デンバー)はア・リーグDH部門にファン投票で選出され、選手間投票により投手としても選ばれた。
二刀流選手が球宴に選出されるのは史上初めての快挙とあって、日本はもちろん全米のメディアも大騒ぎ。すでに参戦を表明している前日のホームランダービーも含めて二刀流への注目度は増すばかりだ。二刀流フィーバーに沸く状況にMLBはウハウハではないか。低迷するテレビ視聴率の回復が見込めるからだ。
オールスターの視聴率は2001年に11.0%を記録したのを最後に、10%を割り込んだ。02年以降、多少の前後はあるものの、1桁台が続き、19年にはついに5.0%と史上最低記録を更新した。視聴者数も同様に史上最少の814万人と落ち込み、700万人台を記録するのは時間の問題と言われていた。オールスターに限らず、ここ数年はワールドシリーズも含めてメジャーリーグの視聴者離れは深刻な状況に陥っており、コロナ禍で適用を先送りしたものの、投手による「20秒ルール」導入も、試合時間短縮によって、低迷する視聴率に歯止めをかけるためだ。