全豪覇者の大坂なおみがいれば状況は違ったはずだ。
少し頑張れば届く位置の11位なのに、最新のインスタグラムにはエーゲ海でポーズをとるすてきなモデル姿がアップされ、そんな気はさらさらない。
ツアーファイナルの顔ぶれは、“女王不在”という現状をよく表している。大坂は昨年の全米、今年の全豪を制し、海外のファッション誌の表紙も飾って実力、人気のそろった新女王のはずだが、彼女は女王のようには振る舞わない。大坂が違うのだろうか? 女王が女王でなく、プリンセスがプリンセスでない――あちこちで価値観は変わり、問題は変化を避けたい私たちにあるのかもしれない。