超混戦の新人王大逆転へ!ヤクルト奥川「巨人粉砕」のインパクト、CS初戦でプロ初完投初完封の大仕事
■投票期間の真っただ中
「これでセの新人王争いが面白くなった」
とは、球界OBだ。
今季のセは史上まれに見る大激戦。新人最多タイの37セーブをマークし、開幕から22試合連続無失点の新人記録を作った広島の抑え・栗林良吏(25)、史上4人目の新人「3割、20本」をクリアし、35二塁打など複数の新人最多記録を達成したDeNAの牧秀悟(23)の2人が有力候補とみられる。前半戦だけで20本塁打するなど、怪物ぶりを発揮した阪神の佐藤輝明(22)も、後半戦は失速したものの、強烈なインパクトを残した。阪神勢では盗塁王を獲得した中野拓夢(25)、10勝した伊藤将司(25)も新人王になってもおかしくない成績を残している。
「奥川がこの日の圧巻投球で、一気の追い込みを決めるかもしれません」
とは、前出のOB。
「阪神勢はまだしも、栗林と牧はチームが大差をつけられてのBクラスに終わった。奥川は優勝チームの勝ち頭であり、上位の阪神、巨人相手に8試合で4勝、6度のクオリティースタート(QS)をマークしている。新人王は記者投票によって選ばれますが、今まさに投票期間の真っ最中で、日本シリーズ前に締め切られる。星稜高時代から注目度が高い選手だけに、最後の最後に奥川へ票が流れるかもしれません」