球団にダメ出しされた選手がよそに上位指名されて留飲が下がった

公開日: 更新日:

 数年前の話だ。担当地区の高校生右腕の素質にホレ込み、スカウト会議で推薦。是が非でも上位指名すべきと口角泡を飛ばしながら力説したものの、部長やエライさんの反応はいまひとつ。エライさんなんて「能力の数値から言っても4位か5位クラスです」と取り付く島がない。

 数字だけじゃ選手の能力は測れない。そのためにオレたちスカウトがいるんじゃねえかと言いたくもなったが、ドラフト当日。その高校生右腕がある球団に上位指名されたから留飲が下がったのなんの。球団社長なんて会議後、わざわざオレのところに来て、「ウチは評価しなかったけど、キミが会議で盛んに推薦してた選手が上位で指名されたね」なんてニコニコしながら言ったほど。オレの株が上がったに違いないって、密かに喜んださ。

 で、今年のドラフトでも、似たようなケースがあった。

 オレがドラフト前の会議で上位での獲得を進言した選手に対する球団の評価が芳しくない。5位くらいの指名が妥当だという。

 何だってこう、オレの言うことは受け入れてもらえないのか。ひょっとしてオレは、エライさんや部長に嫌われてるんじゃないかと思ったくらいさ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出