プロ野球ルーキーの担当スカウトはやることてんこ盛り

公開日: 更新日:

 そして「ヤツはヤツで大変なんだから」と、担当を3人抱える同僚を指さしてこう続けた。

「スカウトの仕事は基本的に、新人を合同自主トレに連れてきた時点でひと区切りだ。けれどもそれで終わりじゃない。これからキャンプが始まって、監督やコーチが教えるようになると、どうしたって選手に合わないものも出てくる。選手によって性格や個性はまったく違うからな。そういうときこそ、おまえたちスカウトがフォローしてやらなきゃならない。かといって新人は基本的に現場に預けているわけだから、選手に直接、アレコレ言えばトラブルのもと。あくまでもコーチに、この選手はこういう個性、性格だから、こうした方がいいかもしれないと言う。コーチにもプライドがあるから、言い方に注意するのがコツだ。選手をひとり担当するだけでも大忙しなのはおまえも分かってるだろう。なのにアイツは3人も……」

 ルーキーは初めてプロの世界に入るわけで、うまくいくことばかりではない。むしろ、うまくいかないことの方が圧倒的に多い。たまには電話して様子を聞くとか、精神面のフォローをしてやるのもスカウトの仕事だという。改めて部長から担当スカウトの大変さを聞かされたとたん、悔しい気持ちがどこかにすっ飛んで気が楽になったからオレも現金だね(笑い)。

(プロ野球覆面スカウト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    下半身醜聞の西武・源田壮亮“ウラの顔”を球団OBが暴露 《普通に合コンもしていたし、遠征先では…》

  2. 2

    佐々木朗希「開幕メジャー確約なし」のナゼ…識者は《朗希サイドの非常識な要求》の可能性を指摘

  3. 3

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  5. 5

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  1. 6

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  2. 7

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  3. 8

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 9

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 10

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    下半身醜聞の西武・源田壮亮“ウラの顔”を球団OBが暴露 《普通に合コンもしていたし、遠征先では…》

  2. 2

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  3. 3

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  4. 4

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  5. 5

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  1. 6

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  2. 7

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  3. 8

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  4. 9

    キムタクがガーシーの“アテンド美女”に手を付けなかったワケ…犬の散歩が日課で不倫とは無縁の日々

  5. 10

    悠仁さま「渋渋→東大」プランはなぜ消えた? 中学受験前に起きた小室圭さん問題の影響も