女子カーリングは銀以上が確定! スキップ藤沢“必殺ダブルテークアウト”で完全復調
LSとスイスでは、チームの司令塔であるスキップの差も歴然だ。藤沢は1次リーグ3戦目(12日)のデンマーク戦、5-7で迎えた第10エンドで一気に3点を返すスーパーショットを決めるなど、大会序盤はショットが冴え渡った。カーリングが盛んな国々のメディアからは「世界屈指のスキッパー」と持ち上げられたこともあったが、中盤以降は不発。コンシード負けを喫した7戦目(15日)の英国戦でショット成功率が68%にとどまるなど、不調が目立った。スイスの司令塔シルバナ・ティリンツォーニが終盤の3試合でいずれも80%以上を記録し、尻上がりに調子を上げたのとは対照的だった。
「藤沢は今大会で4強入りしたスイス、スウェーデン(2位)、英国(3位)と格上の相手に自分の役割を果たせなかった。この3チームとの対戦では、いずれも藤沢のショットの精度の低さが敗因だった。スキップのデキが上位国との差につながった」(カーリング関係者)
しかし、1次リーグ終盤は絶不調だった藤沢が、この日は復調。1-2で迎えた第5エンドの2投目に相手のストーン2個をはじき出すダブルテークアウトで大量4点をゲット。逆転のピンチを背負った第9エンドも敵のストーン2個をハウスから出すダブルテークアウトを2連続で決め、1失点に食い止めた。最終第10エンドのラストショットも落ち着いて残し、ダメを押した。