巨人菅野の開幕投手は「消去法」で決定のトホホ…桑田式ブルペン改革の効果はいずこ?
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。
「オーナーの号令の下、今年は若手を抜擢すると原監督が公言している。戸郷と高橋のどちらかが開幕投手を務めることを期待していたので残念。オープン戦はこれからなのに結論を出すのが早いですね。これでは本気で若手を開幕投手に抜擢する気があったのかと思ってしまいます。コントロールがアバウトなことが原因のようだが、このキャンプはブルペンで1、2メートル短い距離で投球練習をさせるなど“桑田式”で制球力向上に取り組んでいたはず。何も効果が表れないなら、それは投手コーチの責任でもある。堀田、直江、山崎伊といった新星が台頭しつつあるのは好材料だが、実績のない若手だけに、期待はしてもアテにはできない。陰りが見える30代の菅野や山口俊(34)ではなく、今年は戸郷と高橋の成長がカギを握ると思っていた。結局、実戦で投げていない菅野に開幕のお鉢が回るのは、今年に関しては“消去法”。これは決していい兆しではありません」
昨季、勝負どころの終盤に崩れた投手陣のこれが現状である。