著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

プーチンでチェルシー? ネットニュースの見出し拾い読みは血管が切れそう!

公開日: 更新日:

 新聞を拾い読みするオヤジの典型。まずは1面の見出し「ウクライナでロシア極超音速ミサイル使用か?」でウクライナ応援しようと思いつつ社会面まで飛び、見出しで「直下型地震への対策遅れは深刻。まず身の回りから」で、そうだ、食器棚のつっかえ棒がまだだったと思い、スポーツ面「照ノ富士休場」で案じて、朝飯を食う。見出しでおおよそのニュースを拾う。食後つまようじでシイシイしながら、ラテ欄(昔ゃラジオ欄が上、テレビ欄は下、同じページにあったので略してラテ欄と呼んだンダ、と懐かしみ)のオープン戦中継を探しつつ、新庄ボスはそろそろ開幕投手を決めろや、とオーナー気分に浸る。

 同じように、ネットニュースのスポーツの見出しだけ拾い読みすれば……。

「プーチンシンパアブラモビッチのチェルシー身売り受け付け締め切り」

 ……? プーチンって、プーチンのシンパが油もビッチ? ビッチ? なんか汚いイメージがあるな。そっか、天然ガスじゃ飽き足らず、油をわざと汚して売ってるんか? それがスポーツとどういう関係が? チェルシー? ってお菓子だろ? お菓子が身売りするんか? 受け付け締め切りって、じゃ、どっかの甘党に「あなたにも、チェルシー、売りたい」でわずかに和んで首をひねり、次の見出しが、「セイヤアイラブユーマイクトラウトで大爆笑」。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…