大谷翔平の新球に全米がザワザワ…「チェンジアップとスプリットの中間球」正体は?
「ファングラフス」や「ベースボール・サーバント」といった米野球データサイトでも、大谷がロイヤルズ戦で投げた球は判別不能としている。
大谷は昨年12月に早々と渡米し、ワシントン州やアリゾナ州の施設でトレーニングを積んできた。現地での投げ込みを重ねた際に新球をマスターした可能性もあるとはいえ、今回の騒動は大谷の陽動作戦ともっぱらだ。
昨季は9勝(2敗)に終わり、ルース以来となる「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」の達成を逃した。
今季、2年越しの偉業達成に挑む大谷が、新たに身に付けた球種をオープン戦序盤から、同じア・リーグのライバル相手に見せるのは決して得策ではない。大谷はチェンジアップとスプリットの「中間球」としているが、単に変化球の投げ損じが今までになかった軌道を描いただけというのだ。
自身がタイトルを獲得するためにも、昨季本塁打王を争ったブルージェイズ・ゲレロ、ロイヤルズ・ぺレスらの強打者に対して失投は許されない。大谷に新たな球種が加わったと他球団に印象付けることができれば、相手打者は警戒するようになり、打席での混乱を誘うこともできる。エ軍バッテリーにとっては有利な状況での勝負が可能になるというのだが……。
その大谷は日本時間29日のアスレチックス戦に「1番・DH」で出場。第1打席で右前打を放ち、3打数1安打1三振だった。