カブス指揮官の“猫の目打線”は鈴木誠也の好調な打撃に水を差さないか
カブス・鈴木誠也(27)が日本時間27日、ブレーブス戦に「2番・右翼」で出場。昨季、100球以内の完封を2度成し遂げ「マダックスの再来」といわれる左腕フリード(28)に対し、2三振を喫するなど、4打数無安打。4試合ぶりにバットから快音が響かなかった。
開幕から打撃好調な鈴木は、ここまで打率.327はリーグ11位、出塁率.463、ОPS(出塁率プラス長打率)1.098は、いずれもメジャートップだ。鈴木の活躍は後を打つ選手の存在も無視できない。3番コントレラス(打率.255、2本塁打、6打点)、4番ハップ(同.333、2本塁打、10打点)ともチャンスに強いため、相手バッテリーは鈴木と勝負をせざるを得ないのだ。
1番オルテガを含め上位打線4人で39得点(総得点85)と結果を残しているが、鈴木が2番に定着するとは限らない。ロス監督は頻繁に打順を変更するタイプだからだ(記録はいずれも日本時間27日現在)。
昨季のオーダーは138通りでメジャートップ。昨年7月末のトレード期限までに主力を放出したとはいえ、2016年のMVPブライアント(現ロッキーズ)を2番で使った翌日に4番で起用するなど、オーダーはほぼ日替わり。今季も開幕からわずか16試合で14通りのラインアップを試しており、起用法は相変わらずだ。指揮官は鈴木ついて「彼は上位打線に入るタイプだと思っている。長期的には(強打者が務める)2番を考えている」と方針を明かしたが、「打順はその時の選手の状態に応じて決める」のが理想だという。
鈴木はロス監督の猫の目打線に振り回されなければよいのだが。