マスターズにあって日本男子ツアーにないもの 「誰もがワクワクするコース選定」の大切さ
男子ツアーを運営する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は、1999年に日本プロゴルフ協会(JPGA)から分離独立し、すでに24年目を迎える。初代会長・島田幸作(故人)は、「世界に通用する選手を育てるための高度なコース選定」を目標に掲げた。
だが現実は、むしろその逆で好スコアの出る易しい会場ばかりだ。「コースは人を育てる」というが、日本男子ツアーにはその理念すら感じられない。プロがパーセーブに四苦八苦する会場なら、ギャラリーもワクワクして、男子ツアーに活気を取り戻す起爆剤になるはずだ。そんな試合会場を見つけてくるのもJGTOの役目だ。
青木功会長が1期目の就任時に、「人を育む」と唱えたスローガンは口先だけだったのだろうか。