巨人は今オフもお得意FA封印か…補強失敗続きで阪神・西、中日・高橋周らもスルー気配
梶谷、井納だけではなく、このところの巨人のFA補強は失敗続き。15年オフの脇谷亮太から16年オフの森福允彦、山口俊、陽岱鋼、17年オフの野上亮磨、18年オフの炭谷銀仁朗、丸佳浩と相変わらず手当たり次第を繰り返してきたが、丸と山口を除けば総崩れといった状況で、それが巨人のFA戦略に影響しているというのだ。
今オフも、順調にいけば、通算103勝の阪神の西勇輝(31)、20年に打率.305をマークした中日の高橋周平(28)や昨季まで4年連続全試合出場のロッテの中村奨吾(29)らがFA権を取得するが、前出のセ球団編成担当は「巨人が動く気配はない」という。
■「発掘と育成」と言われても…
原監督は今季、「発掘と育成」の方針を掲げている。費用対効果の低いFAに頼るチーム強化策から、既存の選手を生かす方向に本気で舵を切るのならば展望も開けるとはいえ、「発掘と育成といっても、実際はFA補強が外国人補強に変わっただけ。今季は4人もの新外国人を獲得して、支配下の助っ人選手だけで8人もいる。腰を据えて生え抜きの若手を育てようってわけではない。エースの菅野智之、大黒柱の坂本勇人らが年齢的に過渡期を迎えているチームの数年後が心配だよ」とは巨人OB。同じ不安を抱える巨人ファンも多いのではないか。