著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

「期限前トレード」はダイヤの原石を出してポンコツをつかまされるケースが多い

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 そのスローカムは不安定な投球を続けてマリナーズでほとんど活躍できなかったが、バリテックは新天地でメジャーを代表する好守の捕手に成長。ロウも2000年にはクローザーとして42セーブ、02年には先発で21勝した。

▶エクスポズ(現ナショナルズ)は2002年、インディアンス(現ガーディアンズ)からエース格コローンを獲得し、エ軍からはマイナーの有望株クリフ・リー(先発投手)、フィリップス(内野手)、サイズモア(外野手)が移った。コローンはイマイチの出来で、エクスポズはポストシーズン進出を逃したが、インディアンスに移った3人はその後大化けし、リーはサイ・ヤング賞投手、サイズモアはイ軍の看板選手、フィリップスはオールスター3度の名二塁手に成長した。

▶パドレスは2010年、得点力強化を図るため、三角トレードでカージナルスからラドウィックを獲得し、マイナー2A級の右腕クルーバーをインディアンスに出した。投手育成に定評のあるインディアンスに移ったクルーバーはピンポイントの制球力を身に付けて2度のサイ・ヤング賞に選出された。

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