著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神・藤浪がいつのまにか失ったもの…もはや「甲子園のスター」ではなくなったのか

公開日: 更新日:

 阪神のクローザー・岩崎優が少し心配だ。7月31日のヤクルト戦九回に村上宗隆に同点ホームランを浴びたのに続いて、6日の広島戦最終回でも3点リードを守れず、4失点(自責点0だが)で逆転サヨナラ負けを喫してしまった。近いところで2度のセーブ失敗。もともと登板が続くと打たれがちなところがあった。今が疲労のピークかもしれない。

 しかし、たまらないのは6日の広島戦で先発した藤浪晋太郎だ。4月以来の先発で7回途中2失点にまとめ、味方打線の援護も5点もらって、3点リードのまま九回に岩崎が登板するという最高のシナリオだったのだから、その岩崎が打たれるなんて藤浪にとってもダメージが大きかったことだろう。1年4カ月ぶりの先発勝利がまさかの消滅。ヒーローインタビューのコメントを考えていたかもしれないのに。

 しかも、このパターンは今季2度目である。思い出すのはヤクルトとの悪夢の開幕戦。先発の藤浪は7回3失点で、味方打線も大量8得点。しかし、その5点リードもリリーフ陣が守れず、藤浪の白星は泡と消えた。

 さらに思い出すのは昨年の開幕戦。同じヤクルト相手に先発した藤浪は5回2失点で勝利投手の権利を得たのだが、そのときもリリーフ陣が同点打を浴びてしまった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…