38年ぶり横浜リーグ優勝の1週間くらい前から「2次会」会場の下見を始めていた
■梅田のライブハウス
横浜で決まったときに2次会を行う店は決まっていたものの、胴上げは大阪。さすがに下見をする時間も余裕もなかったが、顔の広い荒井のおかげで梅田のライブハウスのような場所で2次会を行うことになった。
優勝して胴上げ、ビールかけ、会見、各局回りといって、ホテルの大きな宴会場をパーティションで区切ったテレビ各局のブースを回ってからいったん解散。選手たちはおのおの、後援者やお世話になった人たちへの挨拶回りを済ませた後、深夜2時か3時くらいから2次会はスタート。選手や裏方さんたちが三々五々、集まって朝方まで慰労し合ったが、そこに至る以前のビールかけでちょっとしたハプニングがあった。
なにしろ、38年ぶりのリーグ優勝だ。生え抜きの選手はもちろん、ビールかけの経験のない選手がほとんど。経験があるのは駒田徳広さん、荒井、中根仁、私くらい。選手にしてみれば、それまでテレビで見たことしかないイベントが行われるわけで、気がはやって仕方がない。選手会長の石井琢朗の合図でスタートしたが、思わぬ事態を招くことになる。 (つづく)