巨人2年ぶりFA補強ゴリ押しへ…“欲しがり屋”原監督16年「失敗だらけ」の過去データ
原監督の見立ての甘さを露呈する結果に
チーム再建をFA補強で──原監督には当たり前の思考回路なのだろうが、引き入れた過去16人のFA選手を見ると、成功率は決して高くないことが分かる(別表)。
特に2014年以降に獲得した8選手は、丸を除いて壊滅状態。20年オフに4年8億円でFA入団した梶谷は1年目から故障が相次ぎ、汚名返上を期した今季もリハビリ中の5月に左膝半月板の手術を受け、一度も一軍に上がることなく今に至る。同じ年に2年2億円で入団しながら、大半を二軍で過ごす井納も同様である。梶谷はDeNA時代から故障が多く、古巣で130試合以上に出場したのは14年間でたったの3度。井納もピークを過ぎた投手ともっぱらで、巨人の調査能力というか、原監督の見立ての甘さを露呈する結果になっているのだ。
安易な補強は若手の芽を摘むだけ。生え抜き選手の伸び悩みが指摘される今の低迷も、原政権で繰り返されてきた短絡的なチーム強化策の延長線上にあるのが、分からないのだろうか。