エリザベス女王から優勝杯を渡された「唯一の日本人」 順大OB澤木啓祐氏が語った緊張感

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2度も表彰された栄誉「一生の思い出」

 レース後、特別室で女王から優勝カップを下賜されました。後にロイヤルファミリーとお話するときは、特別なマナーがあると聞きましたが、当時は知りません。女王は『いいレースでしたね』とおっしゃったので、日本語で『ありがとうございます』と言いました。その立ち姿は神々しく、お付きの男性と女性たちが大勢いて緊張したことを覚えています」

 澤木氏はその2年後、イギリス男子選手権(ロンドン)の5000メートルでも13分45秒6のタイムで優勝。エリザベス女王に再会する。

「この時は各レースの優勝者が一人ずつ名前を呼ばれ、スタンドの階段を上り女王からメダルを授与されました。2度も表彰された栄誉に浴し、一生の思い出です。女王陛下のご冥福を心よりお祈りしたいと思います」

 それにしても、女王から直接、優勝杯を手渡された日本選手は他にいるのだろうか?

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