ヤクルト1位・吉村貢司郎の“遅咲き”支えた父親の独学野球メソッド「その子のそのときに合ったやり方」
「昔から好き嫌いもなかったですが、野球選手としては食べる方じゃなかった。高校時代はすごい量のお弁当を作っていました。お昼と練習後に食べる2食分持って行ったんですが、家族4人で一日一升炊いていた記憶があります。息子のために一升炊きの炊飯器を買って、おかずは別にしてお米だけ縦12センチ×横18センチ×高さ10センチくらいのタッパーに入れていました」(同)
計算すると、タッパーの容積は2160立方センチで、約2リットル。2リットルのペットボトルに入る米の量は約1.6キロ。一日1.6キロ以上の米を食べていたことになる。
■母はドラフトに合わせて飲食店オープン
「これから紆余曲折あると思うんですけど、それを成長の糧にして心身ともにステップアップしてほしい」と話す身知子さん。実は、息子の新しい門出に合わせて、前職で培った技術を生かし、テイクアウト専門の飲食店をオープンさせたという。
「貢司郎の生まれ育った東京で、今年の10月末にお店を開きました。ドラフトと同じ日(10月20日)にしようと思っていたんですが、周りから『それはやめておいた方がいいよ』と止められまして(笑)。結局、ドラフトの1週間後にオープンしました。軌道に乗るためには詳細を言った方がいいのかもしれませんが、自宅の倉庫を改装してのオープンなので、あまり詳しいことは控えたいと思っています。ただ、私も貢司郎と一緒にスタートしたいという気持ちがあった。私も頑張ろうと思ったんです。貢司郎も『頑張ってね。俺も頑張る』と言ってくれました」(同)