メジャー主要球団の育成力を採点する エンゼルスは最低評価、アストロズとマリナーズ「A」
ヤンキース:D
資金力野球のヤンキースは必要な戦力を自前で育成するのではなく、FA市場で調達するタイプの球団だ。シーズン中のトレードも多く、そのたびにマイナーの有望株を交換要員として差し出すことになるので、マイナーは慢性的に人材が枯渇気味だ。
マリナーズ:A
ここにきてマリナーズは若い人材の宝庫となった感がある、その中核をなすのは先発投手のギルバートとカービー、「1番・中堅」が指定席になっているフリオ・ロドリゲスである。この3人に共通するのは失敗から学ぶ能力が高いことだ。そのため進化が早く、瞬く間に主力選手にのし上がった。
ディポートGMは、「IQの高いやつしか取らない」と公言しており、それが野球IQの高い大型新人が次々に生まれる遠因になった可能性がある。
ブルージェイズ:B
優秀なDNAを受け継ぐ4人の打者を中核に据えて得点力の高い打線を築くのに成功したユニークなチーム。その4人とは殿堂入りした大打者を父に持つ、ゲレーロJrとビジオ、元ホームラン王を父に持つビシェット、キューバ野球史上最高の打者といわれたレジェンドを父に持つルルデス・グリエルのことだ。
このスーパー2世軍団で強力打線をつくったブルージェイズはメジャーきっての得点力を有するようになる。