陸上・小池祐貴「27歳の決断」 ハイレベルの米LA留学でパリ五輪のメダル狙う
「それが最善策ですよ」
ある陸上関係者がこう言うのは、陸上男子短距離の小池祐貴(27=住友電工)の決断だ。
小池は来季から米国を練習拠点とし、元男子100メートル世界記録保持者で2000年シドニー五輪同種目金のモーリス・グリーンらを指導したジョン・スミス氏の指導を仰ぐことになった。
小池はこれまで走り幅跳びで1984年ロス五輪7位の臼井淳一氏の指導を受けてきた。18年アジア大会200メートルでは20秒23の自己ベストで優勝、同種目では日本勢12年ぶりとなる金メダルを獲得。19年7月のダイヤモンドリーグ100メートルでは日本勢3人目の9秒台(9秒98)で4位に入ったが、東京五輪100メートルは準決勝に進めず、今年の世界陸上(200メートル)はコロナに感染し欠場した。
冒頭の関係者が言う。
「小池は臼井コーチと喧嘩別れしたのではない。以前から海外でレベルの高い選手と練習したいという希望があった。27歳ですから五輪は24年パリ大会が最後と考えている。臼井コーチとも話し合い、米国人の代理人を介し、スミス氏と契約した。練習拠点は第1希望のフロリダではなく、ロスになるそうです」